2011年8月5日金曜日

大者になるぞ

Kappok pou euy, euy kapok pok....

大分前の事なんですけど、従姉弟夫婦が娘のお見舞いに来た時、一ヶ月ちょっとのわりに娘はお客さんを見つめて、ニコッとしていたので、従姉弟が赤ちゃんに向けて「大者になれるよ」と褒めてくれました。親として無性に嬉しくなりますが、日本人はこういう風に赤ちゃんを褒めるんだねと文化の違いを感じました。

カンボジアでは赤ちゃんに対したあまりいい言葉を使わない風習があります。これは赤ちゃんの魂がまだ弱いので、本心は可愛く感じても直接な愛情表現で褒めてと悪霊に焼もちを焼かれ、熱や病気になるようにいたずらされるのでさけるべきと言われているのです。ですから、赤ちゃんの愛くるしい姿をみたら、赤ちゃんを抱こうしながら「臭い」「嫌い」「鼻が低い」(本当は鼻が高くて、羨ましいなと感じた時)などの悪い言葉を浴びさせるのです。変でしょう?でも、カンボジアの場合、この場面では言葉じゃなくて、態度で愛情表現で物事を理解しているので全然問題ないですよ。こういう文化のギャップがあるから私は日本人の赤ちゃんを見て「可愛い」と躊躇しながら褒めていました。しかし、今は自分が子供がいるので、素直に「可愛い」と褒めてもらえると親として本当に嬉しいですね。ですから、私もどんどん人を褒めています。

しかし、カンボジア人の私は娘に大体カンボジア語でカンボジア人の感性で話しています。あまりの彼女を愛くるしさに「お尻を出して、ママが蹴りたい」、泣き止まない時は「うんこを頭につけるぞ」など娘に言うのです。主人が解ったら怒るかもしれないが、まあ、クメール語を全然解らない彼ですから大丈夫でしょ。

最近、Face Book で友達の間で子供の写真を載せて、お互いの子供の成長を喜びながら褒め叩きます。やはり、Face Bookの革命は止まらないですね。これから若い者の間の風習が大きく変わっていくでしょう。

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